AWSのCloudFrontログ解析: CLIとシェルスクリプトを活用したエラーコードの追跡方法

目次

1. イントロダクション
2. 前提条件
3. シェルスクリプトによるログ解析の手順
4. スクリプトの実行方法
5. まとめ

イントロダクション

AWSのCloudFrontを使っていると、様々な理由でエラーが出ることがありますよね。
特に404や4xx、5xxといったエラーコードはトラブルの予兆だったり、何かしらの問題が発生している可能性が大です。
そこで今回は、CloudFrontのログから特定のエラーコードを追跡し、その原因を解析する方法をご紹介します。CLIとシェルスクリプトを活用することで、エラーコードを素早く特定し、問題解決につなげることができます。

前提条件

今回の方法を利用するには、まずAWS CLIが正しく設定及びインストールされていることを確認しましょう。これが必要な理由は、シェルスクリプトがAWSのS3バケットにアクセスするためです。

シェルスクリプトによるログ解析の手順

ここでは、AWS CLIとシェルスクリプトを使用してCloudFrontのログ解析を行います。具体的には、特定の日付から1週間分のログファイルをS3バケットからダウンロードし、404エラーが発生したログエントリを抽出します。また、他の4xxや5xxエラーも同様に抽出します。スクリプトは以下をご参照ください。

#!/bin/bash

# S3バケットとプレフィックスの設定
BUCKET="your-s3-bucket-name"
PREFIX="path/to/log/directory/"

# 確認したい開始日と終了日を設定します（YYYY-MM-DD形式）
START_DATE="2023-05-01"
END_DATE="2023-05-08"

# 指定した期間内のログファイルをダウンロードします
aws s3 sync s3://$BUCKET/$PREFIX ./logs/ --exclude "*" --include "*$START_DATE*" --include "*$END_DATE*"

# 404エラーのエントリを抽出します
grep ' 404 ' ./logs/* > 404_errors.log

# 必要であれば、他のHTTPステータスコードを同様に検索できます
grep ' 4[0-9][0-9] ' ./logs/* > 4xx_errors.log
grep ' 5[0-9][0-9] ' ./logs/* > 5xx_errors.log

このスクリプトは以下の作業を実行します

・AWS CLIを使用して指定された期間のログファイルをダウンロードします。
・grep コマンドを使用して404エラーが含まれているログエントリを抽出します。
・必要に応じて、他の4xxおよび5xx HTTPステータスコードを抽出します。
※このスクリプトは、独自のS3バケット名とログファイルのプレフィックスを指定することで、異なるCloudFrontディストリビューションや異なる期間のログに対して使用することができます。

以下を留意
BUCKET と PREFIX 変数を自身のS3バケットの名前とログファイルが格納されているディレクトリのパスに変更してください。
START_DATE と END_DATE 変数を自分が分析したい日付範囲に設定してください。

# これらの変数をあなたのバケット名とパスに書き換えてください
BUCKET="your-s3-bucket-name"
PREFIX="path/to/log/directory/"

スクリプトの実行方法

スクリプトを実行するには以下の手順を実行します。まず、テキストエディタでスクリプトを開き、自身のS3バケット名とログファイルが格納されているディレクトリのパスを設定します。その後、スクリプトを保存し、ファイルに実行可能なパーミッションを付与します。最後に、ターミナルからスクリプトを実行します。

chmod +x your-script.sh

最後に、ターミナルからスクリプトを実行します。

./your-script.sh

まとめ

というわけで、AWSのCloudFrontログを解析して特定のエラーコードを追跡する方法をご紹介しました。この方法を使えば、トラブルシューティングがずっとスムーズになります。ぜひ試してみてくださいね！